子育て・育児

幼稚園のPTA役員は何をする?スケジュールと仕事内容を徹底解説!

初めての経験で、何をするのか分からなくて不安になりますよね。

今回は、わたしが実際に経験した、幼稚園でのPTA役員の1年間の活動内容スケジュール、役職ごとの役割を詳しくご紹介します。

「引き受けるか迷っている」「今年やることになったけど、何からすれば?」という方の不安を和らげるヒントになれば嬉しいです。

PTA役員っていったい何をしているの?

PTAとは

PTA(Parent-Teacher Association)とは、保護者と教職員が協力して園生活を支える活動のこと。

行事の運営サポート、園と家庭の橋渡し、保護者間の連絡・調整などを担います。

幼稚園PTAの主な役職と活動期間は?

PTAの主な役割を以下の様にまとめました。

私の子供の幼稚園は、園児の数が少ない幼稚園だったため、役員を5名選出していました。(会長、副会長、書記、会計)

役員の数や人数については、園の規模によって変わってくる為、ここでは主な役職のみご紹介させていただきます。

役職役割
会長PTAの代表。行事での挨拶や全体のまとめ役。地域の会合に出席。
副会長会長をサポートし、行事の調整や連絡業務などを分担。
書記会議の議事録、文書作成などの記録担当。
会計会費管理、支出のチェック、領収書の整理。

任期は基本的に1年

次年度の役員選出は前年度の1〜2月ごろから行われます。

ポイント

大体の活動は園内の行事・運営になりますが、会長の場合、地域の会合等に幼稚園毎のPTAの代表としてまた別に出席する機会があります。

【月別】PTA役員の1年間のスケジュール

私が実際に体験した、月別の具体的な活動内容を解説していきます。

前年度1月〜3月:次年度の準備と引継ぎ

・新役員の選出

→まず、1~2月頃に新役員の選出が行われます。

選出方法は以下の通りです。(※園の方針・人数によって異なります。)

①立候補

②推薦

③現役員立ち合いのもとジャンケン、くじ、話し合いetc…

ポイント

次年度に入園する新年少児のPTAの選出については、入園前に行われる『入園説明会』の際に決まります。

・役員会(初)

①新役員の役職の決定

新旧の役員が集い、新役員の役職を決定。

旧役員からの引継ぎ、必要な資料の受け取りを行う。

ポイント

→新役員の役職を話し合いで決めた後、旧役員との引き継ぎ会を実施。活動内容や流れを共有してもらい、必要な資料やデータを受け取ります。

4月~6月 PTA総会と活動開始 夕涼み会に向けて

PTA総会の開催

→幼稚園の全PTAが出席するPTA総会にて、3月の新旧役員会で決定した内容の承認を行います。PTA総会の承認をもって、公にPTA役員としての活動がスタートします。

PTA総会の流れは以下のとおりでした。

議事内容:
①開式の挨拶(前会長)
② 前年度の事業報告・会計報告
③新役員の承認
④今年度の活動案・予算案審議

・役員会

新役員のみとしては、初めて開催する役員会

内容は以下のとおりでした。

①年間スケジュールの確認

→役員会議、各種イベントのスケジュール確認を行います。

また、前年度行った活動を今年度も継続して行うかなども合わせて確認します。

②「夕涼み会」など夏のイベントの企画立案

→PTA役員のイベントで1番最初の大イベントは夕涼み会です。

子供達が楽しめるゲーム、景品を用意して当日の会場運営を行います。

初回の役員会では、大まかにどんなゲームをいくつ運営するのかなどを話し合いました。

・役員会

①夕涼み会の内容決め(ゲーム・景品など)

→引き続き、夕涼み会で行うゲームの立案と、内容が決まったらどんな景品(おもちゃ、お菓子など)にするのかを具体的に話し合いました。

ちなみに私の時に行ったのは

【お菓子釣り】
【コリントゲーム】
【紐引き】
【お化け屋敷】

②幼稚園の入園募集ポスター作成・配布

→次年度以降の幼稚園に入園してくれる子を募集するポスターの作成近隣店舗(スーパー、薬局、スイミングスクールなど)への配布を行います。

ポイント

ポスター配布では、外部との関わりが発生しますが、基本的に前年度に掲示させてもらった店舗にお願いしに行くのが通例です。基本的に、自宅の周辺などを役員で分担して配布します。

・役員会

①夕涼み会の運営に必要な材料の用意

→5月に話し合って決めた夕涼み会の運営に必要なゲームに必要な材料や景品の準備をします。

②夕涼み会当日のゲーム運営の役割分担

→複数のゲームを運営するため、当日誰がどのゲームを担当するのか役割分担をここで決めました。

7月 夕涼み会の準備と本番

・役員会

①夕涼み会の出し物の準備

→6月に続き、夕涼み会の運営の準備を進めます。

夕涼み会のゲーム、景品の作成模擬練習別途作業日(3〜4回)】

定例の役員会とは別に、購入した材料をもとに、夕涼み会で行うゲームや景品の作成を3~4日(午前中の半日程度)行いました。

また当日のゲーム運営に支障が出ないように、ゲーム作りが完成した後、何度か模擬練習を行いました。

ポイント

定例会で材料・予算等を決定した後、時間の限り夕涼み会の制作も進めますが、時間が足らないため定例会と別で3〜4日ほど制作のために集まる機会がありました。

ただ、運営するゲームの難易度、数によって準備期間は変わってくるためあくまで目安として思っていただけると幸いです。

・夕涼み会 本番

①事前準備

→当日は登園後、幼稚園に残り保育中に遊具の固定や、可能な限りの準備を進めます。

降園後は、残った部分の準備を進め運営・設備の最終確認を行います。

②夕涼み会本番 会場運営・子どもたちの誘導

→いよいよ夕涼み会の本番。自分の担当のゲームの運営子供たちの誘導を行います。

夕涼み会本番は、終了まで持ち場を離れられない【場合によっては旦那さん(奥さん)も】ため、自分の子供と一緒に回ってくれる身内の方に必ず声を掛けておきましょう。

③夕涼み会終了後の後片付け

→夕涼み会終了後、運営していたゲームの、可能な限りの片付けを当日に行います。

ポイント

私の園では金曜日開催で夕涼み会の終了が19時前だったため、すべての片付けをするとかなり遅い時間になることから、保育部屋ではない別の部屋に移動した上で、一部の片付け週明けの登園後に行いました。

当日は、朝から晩まで大変で、

『自分の子どもとまわれなくて嫌だなあ』

と、思っていましたが、それ以上に自分たちが考えたゲームで園児たちが喜んでくれている姿が見ることができ

そう思い、なにものにも代えられない経験となりました。

8月 活動なし (幼稚園夏休みのため)

9月〜11月 運動会・文化祭の準備・本番

役員会

①夕涼み会の振り返り

→7月に行った、夕涼み会の振り返りを行います。

ポイント

PTA役員にとって、夕涼み会は一大イベントであり、来年度の運営をどうしていくべきか、次の役員の方に引き継ぐ必要があるためです。

②運動会でのPTA競技枠の内容を決定

→運動会でPTA競技の枠が1つあり、何を行うかを話し合います。

また、競技に必要な道具や材料の決定、必要な予算など話し合います。

バザーでは、手芸品や使わなくなったおもちゃ日用品などを出品し売上を幼稚園や子供たちのための活動に還元しています。

ポイント

事前に、6~7月頃から全PTAに協力を募って、手芸品提供品のご協力を要請し、集まったものを集約して、当日の運営方法などをこの役員会で話し合います。

①予行演習

→完成した道具をつかって予行演習を行います。

ポイント

PTA役員以外の参加する親の方々は競技内容を詳しく知らない為、本番の際に役員がまず見本を見せます。他にも、競技自体に危険なところがないか事前に確認する必要があるためです。

②運動会当日 当日準備・競技運営

→PTA競技に必要な、道具の用意や競技時の運営を行います。

当日は親御さんのほかにも来賓の方や、祖父母の方々も多数ご来場になるため、安全に運営できるように最大限注意を行いました。

ポイント

自分たちが考えた競技園児の子たちや参加する親御さん見守る親御さんがとても楽しんでくれているのをみて、『一生懸命考えた甲斐があったな』と感じる瞬間でした。

①運動会の振り返り

→10月に行った、運動会のPTA競技についての振り返りを行います。

②文化祭で行うバザーの準備を進める

・文化祭

①バザーの前日準備

朝から集まり、翌日のバザーに出品する商品の最終確認、準備を行います。

②文化祭当日 バザー運営

文化祭当日は、みんなで役割を分担して運営を行います。

主な役割は以下の通りです。

【レジ対応】・・・お客さんが購入する際にレジ係をして、現金の受け渡しを行う
【フリー・レジ補助】・・・お客さんの誘導、レジへの応援
【計算・袋詰め】・・・お客さんの購入する商品の値段の計算、商品の袋詰め

ポイント

10月のところにも記載した通り、バザーでの売上は全額、幼稚園や子供たちのための活動に還元しています。ちなみに私が担当した年は、主に2月に行う年長さんの『お別れ遠足』のバス代に充てられました。

12月 今年度の活動の振り返り  

①文化祭バザーの振り返り

→11月に行った、文化祭バザーについての振り返りを行います。

②今年度のPTA活動の振り返り、次年度役員への引継ぎ資料の作成

→私の園では、PTA役員の主な活動としては文化祭バザーが最後であったため、12月の役員会の際に今年度のPTA活動の振り返りをした上で、良かったこと・改善すべきところを考え、次年度の役員の方への引継ぎ資料のまとめを行いました。

1~3月 新役員の選出、新旧役員会  

・次年度 PTA役員の選出(※役員会の開催はなし)

→次年度の役員の選出を1~2月にかけて行います。

私の園では、先述の通り

立候補→推薦→現役員立ち合いの元(ジャンケン・くじ・話し合いetc)

の順で、決まりました。

・新旧役員会

新旧の役員が集い、新役員の役職を決定。新役員への役員資料の引継ぎを行いました。

・『会計監査・決算、次年度予算案』『事業報告書・次年度事業計画書の作成』

会計の方は今年度の会計監査・決算を行い、次年度の予算案を立てます。書記の方については、今年度の事業報告書をまとめ、次年度の事業計画書を作成します。

4月 PTA総会への出席(役職・園による)

PTA総会

PTA総会にて、前年度活動報告、会計監査報告を行います。その後退任の挨拶の上、議事進行を新役員の方に引継ぎ、すべての役員活動が終了となります。

ポイント

旧役員のお子さんが3月で卒園している場合、残っている旧役員の方で前年度の活動報告を行うことが多いみたいです。ただ、園によっても違うと思いますが、『会長』に関しては、PTA総会に参加するケースが多いようです。

活動は大変だったけど、楽しく取り組みいい経験にしよう

PTA役員は、幼稚園生活をよりよくするために保護者と教職員が協力し合う大切な存在です。会長、副会長、書記、会計などの役職があり、基本的に1年任期で活動します。

活動内容は、以下の通りです。

1〜3月:新役員の選出・引継ぎ
4〜6月:PTA総会、夕涼み会の企画準備
7月:夕涼み会の本番と片付け
8月:活動休止(夏休み)
9〜11月:運動会PTA競技・文化祭(バザー)運営
12月:1年間の活動振り返りと資料作成
1〜3月:次年度役員の選出と新旧引継ぎ
4月:PTA総会で活動報告し役員活動終了

あくまで私の感想ですが、夕涼み会、運動会、文化祭バザー前半は大変ですが、文化祭バザーの後は大きな活動もないため一年を通して大変だったという感覚はありませんでしたよ。

大変な面もありますが、子どもたちの笑顔や成長を間近で感じられる貴重な経験でもあります。不安な方も、全体の流れを知っておくことで、前向きにPTA活動に取り組んでいただけたら幸いです。

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