
「スマホをやめさせたいけど癇癪がすごくて無理…」
「静かにさせるためについスマホを渡してしまう…」
スマートフォンの普及で、便利な時代。
その一方で、子どものスマホ依存に心配になる親御さんも多いのではないでしょうか。
以下の表は、【インターネットを利用(動画・ゲームなど)】の年齢層別の利用率です。
表からわかる様に、小さい子でも、インターネットの利用率は非常に高いです。
我が家にも現在4歳の子どもがいます。
今ではまったくスマホ・YouTubeを見せていませんが、以前は毎日のように見せていた時期があり、子供にとってスマホは、『生活必需品』となっていました。
この記事では
①スマホ・YouTubeを渡した理由・やめさせたくなったワケ |
②実際にスマホ・YouTubeをやめさせた具体的な方法 |
③育児へのスマホ活用法 |
以上の3つについて紹介します。
我が家での実体験をもとに、同じように悩むパパ・ママに向けて、ヒントになればと思い記事にまとめました。
目次
スマホ・YouTubeを渡すようになったきっかけとやめさたせくなった理由
スマホ・YouTubeを渡すようになったきっかけ
我が子にスマホを与えるようになったのは、1歳半頃。
理由は3つでした。
①夜泣きのときに泣き止ませるため
→なかなか泣き止まず、興味を引く動画を見せることで泣き止ませようとしたかった。
②昼間、少しでも自分が休憩したい
→夜泣き等の疲れから、スマホ・YouTubeを観ている間に自分もひと息つきたいと思った。
③家事を集中して進めたい
→料理中など目を離せないときにスマホを観せることで、家事に集中したかった。
はじめは「一時的なもの」「ちょっとだけ」のつもりでした。でも気づけば、毎日当たり前のようにスマホを手渡していました。
スマホの健康影響と年齢による使用時間の目安とは?
スマホによる健康への影響と、使用を始める適切な年齢や使用時間の目安をまとめました。
①年齢と使用時間
・WHO(世界保健機関)によると、2歳未満の子どもには、スマホの画面は一切見せず、4歳以下の子どもでも1時間以内の使用を推奨されています。引用:WHOガイドライン
5歳~小学生も1時間以内、中学生で2時間以内、高校生でも3時間以内には抑えましょう。
②スマホの健康への影響の恐れ
・視力低下 →小さい画面を近くで見る、瞬きをしなくなることによる影響
・睡眠不足や質の低下 →就寝前の使用は、ブルーライトの光により脳を覚醒させてしまう
以上のことから、スマホ・YouTubeの使用を否定はしないですが、
「年齢と目的に応じた使い方」が重要です。
スマホ・YouTubeをやめさせたいと思った理由
最初は助けになっていたスマホ。
でも、しばらく使わせているうちに気になる変化が出てきて
『このままではまずいのでは…』
そう思うようになりました。
我が家でスマホをやめようと決めた主な理由は以下の通りです。
①目が悪くなりそう
→無意識に画面に顔を近づけすぎる様子や、画面を見ている間、まばたきをしない。
②YouTubeの言葉を真似しだす
→「チャンネル登録よろしくね!」「グッドボタン押してね!」など動画で覚えた言葉を口癖のように、日常会話で言うようになりだした。
③人の話をきちんと聞かなくなる
→私が話しかけても、スマホに夢中で、目を見て話を聞かずに話を聞き流すようになった。
④動画内の登場キャラを“実在する友達”のように周りに話す
→「この前〇〇ちゃんがね…」と、動画内のキャラを現実の友達のように幼稚園で先生や友達に語り始める。
特に、④の動画内の登場キャラを“現実の友達”のように周りに話しだしたのは
「これはさすがにまずい…」
と思い、本気でスマホ・YouTubeをやめさせたいと思った瞬間でした。
実際にスマホをやめさせた具体的な方法
ただ、スマホ・YouTubeをやめさせたくても
「じゃあ今日から見せないよ」
と突然取り上げても、もちろん子どもは納得しません。
そこで、我が家で使った方法と、ママ友が実践して成功した方法をご紹介いたします。
①スマホが壊れたことにする
これは、私のママ友が実践して成功した方法です。
「スマホが壊れちゃったから、もう動画は見れないんだよ」
と伝えることで、『使わせてもらえない』のではなく、『壊れて使えない』と認識させることで、ママ友の子どもの心の中で、『あきらめるしかない』となったみたいです。
②スマホをおばあちゃんにプレゼントした(ことにする)
これは、我が家で実践し、一発で成功した方法です。
我が子は、おばあちゃんのことが大好き。そこで
「おばあちゃんのスマホが壊れちゃったみたいだけど、このスマホをあげてもいいかな?」
と聞いてみました。すると
「いいよ!おばあちゃんにあげて!」
と、まさかまさかすんなり受け入れてくれたんです。
この方法が決定打になり、以降はスマホをねだることもなくなり、試しに
『〇〇(我が子)のスマホってどこに行ったんだっけ?』
と、聞いてみても
「おばあちゃんにあげた!」
そう答えるようになり、完全にスマホを断ち切って、本人も未練もない様子でした。
他にもやめさせる方法として、
・代わりの遊びを用意する(粘土、折り紙、おもちゃ、ぬいぐるみ)
・子どもの前で親がスマホを触らない
また『完全にやめる』のではなく、『使わせる時間を減らす・管理する』のであれば
・視聴時間のルールを明確に決める。
なども効果的です。
スマホ・YouTubeをやめたことで現れた良い変化
スマホを使わなくなったことで、我が子の中で、さまざまな良い変化がありました。
・学びへの興味が高まった
これまで、全く興味も示さなかった『数字』や『ひらがな』のお勉強を
「やってみたい!」
と、自分から言うようになり、そろそろお勉強を始めさせようと思っていた私にとっては、とてもうれしい変化でした。
・会話が増え、目を見て話すようになった
『できて当たり前』のことではあるのですが、スマホを使わせていた時にはその『当たり前』が出来ていませんでした。スマホを使わなくなり、会話の時間が増えたことで、子どもの興味関心をこれまで以上に理解することができ、『学びへの興味』など新たなステップに進めたのだと感じています。
・本を読む時間が増えた
スマホを使っていたころは、幼稚園から持って帰ってきたり、家にある絵本に興味がない様子でした。しかし、スマホをやめてからは絵本に対して興味を持つようになり、街の図書館にも進んでいくようになりました。
育児へのスマホ活用法とは?
スマホ・YouTubeは使い方次第では“学びの道具”にもなる
ここまで、スマホ・YouTubeを「やめさせた」実体験をご紹介しましたが、「全てダメ!」とする必要はありません。大切なのは、使い方を親がコントロールすること。
使い方次第で、スマホ子どもの良い“学びの道具”にもなります。
① スマホの主導権は必ず親が持つ
スマホやタブレットを子どもに使わせるときは、親が選んだコンテンツ・アプリ(知育・学習など)だけを見せるようにしましょう。
子どもが自由にYouTube・スマホを使えるようにはせず、あくまで親が主導権を持って、使わせるようにすることが大事です。
② 見せる時間帯・合計時間をルール化する
「いつでも・どこでも・見たいだけ見せる」はNG。
『1日1回 20分以内』『食事前後・寝る前はNG』などと、使っても良い時間をルール化することが大事です。
ルールは一度決めたら親もブレずに守ることが大切です。習慣になれば、子どもも自然と従うようになりますよ。
③ スマホよりテレビの大画面で視聴する
YouTubeを見せる場合は、スマホよりもテレビの大きな画面での視聴がおすすめです。
スマホは画面が小さいため、子どもが無意識に顔を近づけてしまいがち。これが視力低下や姿勢の悪化の原因にもつながります。テレビであれば自然と距離が保てて、目や姿勢にも優しいです。
YouTubeがTVで視聴できる環境の方はこの方法がおすすめです。
スマホ・YouTubeに上手に向き合うことが大事
スマホ・YouTubeは便利で育児の助けにもなりますが、過度な使用にはリスクも伴います。我が家では、子どもにスマホ・YouTubeをやめさせたことで、学びへの意欲や親子の会話が増え、良い変化がたくさんありました。
しかし、スマホやYouTubeは、完全に排除するのではなく、「使い方次第」で子どもの学びにも役立つ道具です。親がしっかりとルールを作り、子どもの成長に合わせた使い方を心がけましょう。